大正13年(1924年)創業の田川産業は原料石の窯から最終製品に至るまでの一貫した製造設備を持ち、日本が唯一自給可能な石灰資源の応用と漆喰の技術開発をコアテクノロジーとして革新的な製品を送り出しています。
漆喰はもともと環境に負荷のない石灰に海藻や植物繊維などの自然素材を複合したエコな材料であり、建築に施工することで調湿・消臭・抗菌そして不燃性という優れた特性を発揮します。
そのためシックハウス症候群の原因となるVOCを吸着して室内空気質の改善をし、衛生環境も整えてくれます。
当社はこの漆喰の有用性への信念を柱とし、環境への負荷低減に配慮しながら、住環境への様々な提案を通じて健康福祉に貢献して参ります。
代表取締役社長行平 信義
当社は、世界の大手企業が相次いで取得している欧米発の環境認証『C2C(Cradle to Cradle:ゆりかごからゆりかごへ)』を、日本企業としていち早く取得しております。取得製品分野は当社の主力製品である漆喰から、新素材のしっくいセラミック「Limix」に至るまで4製品分野にわたります。
調湿効果のある日本の伝統的な壁面仕上材である漆喰は、製造・処分時の環境破壊が少ないうえに、漆喰の大部分を構成するカルシウムが生物環境・地球環境の中で絶えず循環していることも、Cradle to Cradleの理念に沿った素材です。
また、新素材の「Limix」は、原料構成が自然素材のみによる点、焼成を必要としない製造工程により製造時のCO2抑制が図れる点、光触媒を利用してクリーンエネルギーによる空気質浄化がなされる点など、本製品が環境に与える負荷が極めてすくないことが評価されました。